杉の家の特徴やメリット・デメリットを紹介

檜と並んで日本の木の家の木材としてよく使用される杉。香りもよく耐久性がある杉をもっとよく知るために、ここでは杉で作った家の特徴やメリット・デメリット、メンテナンスに付いて詳しく説明していきます。

杉の家の特徴

さわやかな香りと美しい木目が家に日本らしい雰囲気を与えてくれる杉。杉は日本固有の木で、耐久性にすぐれていることから古くは奈良の法隆寺や茶園離宮の茶室にも使用されました。

杉は空気を多く含み軽くて柔らかいのが特徴なので、調湿性や断熱性が高く快適に過ごせることもポイントです。夏場は湿気を吸収するのでサラッとした手触りが心地よく、冬は断熱性を利用して暖かさを保ちます。床や壁に使用するとその性質を実感できるでしょう。温かみのある手触りやリラックスできる香りが住む人に安らぎをもたらします。

また耐水性も備えており、腐りにくいことから長持ちする家をつくるためにはよい木材の一つです。さらに無垢材・集成材のどちらにも使用きる耐久性がありますので、日本では幅広い用途に使用できるのも杉の特徴です。

家・住宅の内装材・構造材として幅広い用途で活用できる杉

加工のしやすさと丈夫さを兼ねそろえた杉は、家の様々な箇所に活用することができます。木の家でどのように杉が使われるかチェックして、上手にマイホームの取り入れてみましょう。

杉床画像

杉材の大の特徴である「あたたかさ」「やわらかさ」を存分にたのしめるのが杉を使った床です。杉は他の木材と比べても熱伝導率が低く、あたたかみを感じられる樹種。そしてさらさらとした質感は、子どもも大人も思わず素足で歩きたくなる心地よさをもっています。

杉にはお部屋の湿度を調節してくれる効果も。快適で心地よい空間をつくりだしてくれる杉の床はぜひチェックしておきたいですね。

杉を使った部屋画像
引用元HP:山喜建設株式会社
https://www.yamakikensetu.com/works/marina/001771.html

やわらかい木質で加工がしやすい杉は、壁に利用しやすくなっています。まっすぐで明瞭な木目をもつ杉は、お部屋にナチュラルな印象を与えてくれるのもいいですね。

最近では杉の腰壁も人気。杉の木目は、自然素材の塗壁と相性がよく、アクセントのある空間に仕上がります。

杉構造材画像

構造材

まっすぐで扱いやすくやわらかい木質から加工もしやすい杉は、古くから日本の家屋の構造材として重宝されてきました。全国各地に生息している杉は、自然素材にしても比較的費用を抑えられるのも特徴です。

「杉は柔らかい」と聞くと、構造材に用いることに不安を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。杉は、たわみやすいという特徴がありますが曲げによる破壊には強い木材。また樹種によって品質に非常に差があるのも杉の特徴です。大切なのは、木材についてしっかり理解した工務店・ハウスメーカーを見つけること。そのために、各社のブログなどをチェックしてスタッフの木材への知識等を確認するのも有効です。

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杉の家のメリット・デメリット

杉の家のメリットは特徴でも紹介したように、調湿性や断熱性にすぐれていること。夏はサラッと冬は暖かく過ごせるだけでなく、香りも同時に楽しめます。また杉はどちらかというと柔らかい材質なので、衝撃を吸収してくれます。家事で家の中をたくさん歩くお母さんや、膝の痛みがある高齢者にもやさしい感触です。さらに耐久性もあるので法隆寺までとはいきませんが長持ちする木の家を作るには適した木材といえるでしょう。

次にデメリットですが、キズやシミが付きやすいということがあげられます。ただこれらはまだ規模が小さいうちに、紙やすりなどで薄く削るとご自分でも手軽に補修することができます。もう一つは隙間ができやすいこと。特に湿度の高い雨季に家を建てた場合、空気が乾燥して木材が縮み隙間ができてしまうので注意が必要です。

杉の家のメンテナンス

結論から言うと、杉はそれほどメンテナンスを必要としない木材です。まったくやらなくていいわけではありませんが、通常のお手入れである掃除機がけやホコリ取り、乾拭きなどを定期的に行うことできれいな状態に保ちましょう。

注意点は、杉は吸水性が良いので水拭きをする際には必ず雑巾をしっかり絞って、できるだけ水分を少なくして拭くことが大切です。同じように飲み物や汁気のあるものをこぼしてしまった時も、水分をすぐに拭き取って中性洗剤などできれいにしましょう。シミが付きやすい材質なので、放置せずにすぐに掃除することが杉の家を長く美しく保つコツ。また床などが凹んでしまった場合は、布に水分を染み込ませて凹み部分を覆い、アイロンをかけるとよいそうです。

まとめ

ここまで日本の木の家の代表的な木材の一つである杉の家について、特徴やメリット・デメリット、そしてメンテナンスをご紹介してきました。

どんな木の家をたてるにもメリットとデメリットがありますが、日本固有の杉は建材としての用途の幅も広く、香りや調湿性で家族が快適に過ごせる家をつくることができます。それに対してキズや凹みのつきやすさをデメリットとするか、自分で修復可能なケースも多いのでお手入れは比較的簡単だからメリットとするかは、木の家に住むことの全体的な価値から考えると答えが出るはずです。

最終的には実際にモデルハウスなどで杉の家の手触りを体感して、専門家のアドバイスを聞いて判断してみるといいでしょう。

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